適材適所の身だしなみ

就職活動において、「身だしなみを整える」ということは基本中の基本。
つまり、この基本ができていないということは論外です。

しかし、この「身だしなみ」も適材適所でしょう。
服飾業界への転職を希望する女性が、面接の時にリクルートスーツを着て行きました。
その女性は就職試験に落ちてしまいました。
なぜだか解りますか?

そのショップの面接側は、「自分たちの店が販売している洋服について、どう思うのか」
について知りたかったのです。

同じ店の面接に、その店の洋服を着用していき、自分なりのコーディネートや
ファッションに対する考え方を述べた女性は内定しました。

「このパンツは足にぴったりフィットしているので、太目のブーツに合わせて 可愛くコーディネートしています、綺麗に見せたい時はヒールを履いています」
「このワンピースはふわっとした形が綺麗なのですが、大人っぽくしたいので
あえてハイウエストでベルトをしています」
「御社の商品は季節ごとに全部チェックしていて、ショップのブログも参考にさせていただいています」

ショップで販売している洋服をどう着こなしているか、どういうところを良いと思っているのか。
それを伝えると、ショップ側にも「うちの商品をこんなに愛してくれているのか」ということが伝わります。
それを全身で表現する。
そのショップの服を、実際にどうコーディネートしているかを見てもらう。

こういうやる気を見せることで、内定をもらえるケースもあるのです。

ちなみに、大型ショッピングモールが社員を募集する時、面接の担当者と笑って
雑談をした人が合格したというケースもあります。
社員を一気に募集する際は、同じ日に多くの人が面接を受けに来ます。
この状態だと、担当者も一人ひとりの身だしなみをチェックする余裕はありません。
むしろ、身だしなみは整っていて当たり前くらいの気持ちでしょう。

それよりも、「ショッピングモールで働くにあたり、お客さんと笑って
楽しく会話ができるか」を重視した訳です。

お客さんというのは、商品だけを求めてお店にやってくるのではありません。
どのお店でも同じものが同じ値段で販売されている場合、どこで店を選ぶかといったら「店員の質」、これしかありません。

接客をする上で、人と笑って話すことができるというのは非常に重要なこと。
これができない人も多いので、店側としては「人と感じよく話すことができるのか」をより見極めたいわけです。

身だしなみも面接も、その会社の傾向によってやり方を変えていかなくてはなりません。
身だしなみを決めるのも、面接についての戦略も、すべては「企業研究ありき」ということです。

基本ができることが大切

しかし、それ以外の「履歴書の誤字脱字」や、「面接時に笑顔が足りない」などは問題外。
履歴書を良く見直しもせずに提出したり、面接時に笑顔もなく暗い顔で返事をしたりというのは「問題にもならないほどの問題」です。

よく「緊張すると人の目を見られない」などと言う人がいますが、面接でそれは通用しません。

そういう場合は、事前に面接の練習をして克服していくなどの努力が必要になります。
まずは自分の弱点をチェックすること、そして「それを克服するにはどうしたらいいか」を考えていきましょう。